台湾客家、お米の無限な可能性を引き出す
農業社会の時代に、台湾人の大部分は、稲を栽培することが主な仕事で、台湾客家人にも変わることがありません。お米の豊作は安定な生活と未来への希望にも象徴します。そういう訳で、毎回農作物の収穫が多い時期、台湾客家人がよりいっそう感謝し、大切にします。台湾客家のお米の食文化は、こういう姿勢から発展してきて、台湾客家人の生活、儀礼、宗教と分けられない関係になりました。
単純な白米のご飯以外にも、台湾客家人は、お米を素材としてから作って、バラエティ豊かな「粄」料理が得意です。例を挙げれば、「蘿蔔粄」(大根粄)、「芋頭粄」(芋粄)、「粄條」(日本のきしめんのような粄)、「水粄」(塩辛い粄)、「九層粄」(塩辛い粄と甘い粄を積み重ねて作った粄)、「粄圓(湯圓)」(お団子)等があって、お腹がいっぱいになれることだけではなく、持ち運びが容易し、食べやすいです。もしも年末年始行事、先祖様と神様を祭る場合には、どこの家でも、色取り取り、風味豊かなお米のお菓子を作ります。例を挙げると、「糯飯(甜米糕)」(甘いライスケーキ)、「咸米糕」(塩辛いライスケーキ)、「粢粑」(お餅)などがあって、神様への供え物として、あるいは親戚や友達とシェアして食べます。
バラエティに富んだ、よりどりみどりの各種類の「粄」とお菓子が代々継ぐことで、農家の生活も豊富になるばかりでなく、台湾客家のお米の食文化も万華鏡のように、生き生きとした鮮やかな色を染めたのではないでしょうか。