台湾客家人が言う「甜粄(年糕)」(甘いライスケーキ)は、普通旧暦の新年の時に作ります。「甜粄」は、もち米をひいて、液体になった後、綿の袋にいれて、その上に、重い石で加圧し、水分を切ります。きり終ったお米を出し、味付けて、弱火で蒸します。蒸した後は、いったん取り出し、冷ましてから、食べられます。「甜粄」の形が円形状のほうが多いですから、新年の時に食べると、皆が集まり、円満という意味も含めています。
台湾客家人が新年の時「甜粄」を食べてお祝いすることは、日本人が正月の祝い膳に供する、餅を入れた汁「雑煮」と似たようなものです。「雑煮」の取り合わせる具、汁の調味、餅の形、調理法などは、地方によってさまざまです。なお、部分地域は、年越し蕎麦を食べて、蕎麦のように細く、長く、幸せに暮らせるようにと祈ります。或いは、ロシア人が大晦日の時、辛口のウォッカを飲みながら、幸せを祈る「ピロシキ」を食べます。中国の北地域も似たような伝統があります。大晦日に、家族みんなが囲炉裏を囲んで座ったり、大きい鍋で作った水餃子を食べて、来年の幸運と幸を呼びます。