台湾客家人は、お米を収穫した後、大根を栽培します。野菜炒めとして使う以外、余った分は、干してたくあんあるいは切り干し大根を作って、保存します。付け合わせとするのだけではなく、しいたけやひき肉などで作った餡を、弾力があったもち米で包み、蒸してから、「野菜まん」として食べます。かつ、「野菜まん」の外形が、豚を入れるかご(豬籠)に似ていますから、「豬籠粄」とも呼ばれます。
「野菜まん」を作る時期が主に旧暦の正月と二十四節気の清明の時、神様もしくは先祖を祭るために作ります。近年、客家の野菜まんのレシピが少し変わります。もち米の粄の皮に、カボチャ、山芋、ヨモギ、甜菜根などの汁で色を染って、かわいくて鮮やかな外見に変身させて、もともと伝統的な客家料理の「豬籠粄」が、客庄地区の中に一番可愛いおやつとお土産になりました。