台湾のお茶は多種多様で、今までよく人々が得々として話し、一番伝説的なお茶は、イギリス女王が名付けたと言われる「東方美人茶」です。産地は、台湾の新竹県の北埔、峨眉等が中心です。ウンカと呼ばれる小さな昆虫が茶の若芽を噛みます。ウンカが噛んだ茶葉は黄色く変色し、褐色・白・紅・黄・緑と色彩豊かな茶葉となります。そして、東方美人特有のフルーツの香りのする物質を作り出します。加工した茶葉から点てるお茶には、水色が琥珀色で、味は凍頂烏龍茶と紅茶の間です。なお、芽の上に白い産毛(白毫)がありますから、「白毫烏龍茶」とも言います。
「東方美人茶」の由來に関しては、二つの伝説があります。一つ目は、日本統治時代の頃、たくさんのイギリス商人が台湾で商会を開き、お茶を買収します。当時のイギリス商人が白毫烏龍茶を大英帝国の女王に献上するとき、湯を注ぐと、茶葉が花のように舞い上がり、ふんわりしたお茶の香りも室内に漂って、非常に美しいです。女王が試飲した後、とても感動しました。その時、イギリス商人から、そのお茶は台湾からと言うと、女王が絵の中の綺麗な東方美人を思い出して、このような美容に良いお茶を飲むから美人になれると思い、「オリエンタル=ビューティ(Oriental beauty)」、つまり「東方美人」と名付けたのです。二つ目の逸話は、「白毫烏龍茶」が1960年のイギリスの世界食品博覧会で銀賞を取りましたから、イギリス女王に献上されました。イギリス女王エリザベス2世が試飲した後、あまりにも優れていると賞賛し、「東方美人」という名称を与えられました。